岩手県は31日、新学期が始まった子どもたちを中心に、新型コロナウイルスとインフルエンザの感染が広がっているとして対策の徹底を呼び掛けました。

今月22日から28日の1週間に報告された新型コロナウイルスの感染者数は、1定点医療機関当たり16.82人と6週連続で増加しました。患者のうち3割以上が10歳未満となっていて、クラスターの発生についても先週まで多かった高齢者施設が減って、医療機関や特に教育・保育施設、学校で増加しています。新学期が始まったことで子どもたちに感染が広がっていて、注意が必要です。
また、ゲノム解析の結果、去年12月末に採取された検体から世界の感染の主流となっている「JN.1株」が県内でも初めて検出されたことが報告されました。JN.1株は感染力こそ高いものの、病原性が高いという情報はないということです。
一方、先週まで6週続けて減少していたインフルエンザの感染者数も1定点医療機関当たり13.15人と増加に転じ、再び注意報レベルを超えました。県は新型コロナと合わせて、改めて基本的な感染対策の徹底を呼びかけました。