30日、タレントの紗栄子さんが、自身が代表を務める団体「Think The DAY」を率いて避難所を訪問し、炊き出しや支援物資配布を行った模様の動画を、自身のYouTube公式チャンネルで発信しました。

紗栄子さんの公式YouTubeチャンネルより



紗栄子さんは、石川県輪島市南志見地区からの避難者を受け入れている、金沢市内の指定避難所「額谷ふれあい体育館」と、隣接する「鶴寿園」を訪問しました。
現地のボランティアスタッフから避難者の方々について「保健師の方もビタミンと食物繊維が足りなく、ビタミン欠乏症になりかねないと言っていました」というメッセージを紗栄子さん自身が受け取ったことが、訪問のきっかけになったとしています。

紗栄子さんの公式YouTubeチャンネルより


紗栄子さんの経験から「野菜、タンパク質、そして温かさを感じられる」ちゃんぽんが炊き出しで提供されることになりました。アレルギー表示も添えたうえで、代替食もある程度準備して臨んだとのこと。

紗栄子さんの公式YouTubeチャンネルより


動画では、避難者の方々は気さくに紗栄子さんらと打ち解けている様子でしたが、現地のボランティアスタッフによれば「閉じこもって部屋からも皆さん出てこなかったんで、名前も呼んでもらえるようになったのはここ数日です」というほど、被災者の方々には辛い心境が続いていたといいます。

次いで紗栄子さんが出会った1人の女性は、南志見地区で指定避難所への救助を待つ間に使用する避難所として、10年以上前から廃校となっていた校舎を、住民総出で整え、トイレも川の水や雨水を利用して清潔に使えるよう工夫したといいます。食料も住民同士で持ち寄って煮炊きしたとのこと。

紗栄子さんの公式YouTubeチャンネルより



そして「マスコミとか見ると『汚い』とか『食べ物も冷たい物』とかそんなことばっかり」、「自慢じゃないけど、こういうふうに住民だけで頑張ってしてきたことを(発信して)次の参考にすればいいと思うの。」、「みんなの力で掃除して綺麗にしたの。そういうのを発信したいと思って」と、強い思いを紗栄子さんに託していました。

その思いを受けた紗栄子さんは、動画に「被災地の皆さんの思いをひとまとめにするのでなく一人一人向き合うことが必要と学ばせていただきました」とテロップを表示しました。

紗栄子さんの公式YouTubeチャンネルより



さらに紗栄子さんは、他の被災者の方から、ペットとの暮らしの難しさを聞かされていました。この避難所では建物の中にペットを入れてくれるだけでも他の避難所とは違うこと、しかし体育館で人間の家族と共にいることが認められないことなどがあり、中にはずっとペットと寄り添うために寒い場所で風邪気味になってしまった人もいるとのこと。
団体からはペット用品やエアマットの支給も行っていました。

紗栄子さんの公式YouTubeチャンネルより



他にも紗栄子さんは、若い避難者から「南志見地区自体が閉鎖状態になってて、土砂崩れ 土砂崩れの間にある地域」「2年はライフラインが整わないと言われた」「家も潰れてる人がほとんど。地域復興自体は難しいんじゃないかなって」という話や、避難所のスタッフから「アパートに入ると言って退所される若い方はいます。けれど、年配の方は『みんなと一緒にいたい』という方が多くて、そういった方は『仮設住宅をたくさん作ってまとめて引っ越す』ということがない限りは、しばらくはここにいたいとおっしゃると思います」という話を聞くなど、現地に行かねば実感できない様々なことを、動画で伝えています。

紗栄子さんの公式YouTubeチャンネルより


紗栄子さんは、自身のインスタグラム・ストーリーズでこの動画を告知しつつ「みんなの思いはカタチとなって 石川のみなさんにしっかり届いてるよ だから決して『微力』だと思わないで。『微力』は『無力』ではない。」と呼びかけています。

     
紗栄子さんのインスタグラム・ストーリーズより



【担当:芸能情報ステーション】