インフルエンザ「B型」も流行

今シーズン、インフルエンザは早くから流行しています。
インフルエンザの流行注意報は、定点あたりの報告者数が10を超えると出されますが、2023年の10月時点からずっとこの数値を超えている状況です。

1月15日~21日時点で、インフルエンザによる休校が24校。学年閉鎖や学級閉鎖も増えており全国で2730の学校に影響が出ています。

インフルエンザの中でも、増加傾向にあるのが「インフルエンザB型」です。

伊藤院長のクリニックでも、ともにB型の陽性が出た親子や、新型コロナとインフルエンザB型のダブル感染をした患者が。
例年、今の時期の主流はA型で、B型は2月ごろから増え始めますが、B型の患者がすでに増加しています。
12月は1人もいませんでしたが、1月は20人確認しているといいます。

≪A型・B型の症状の違い≫
A型・・・高熱・関節痛・倦怠感など
B型・・・吐き気・嘔吐など消化器症状

なぜ?同じシーズンで何度も感染する患者も

クリニックでは、今シーズンだけでインフルエンザに3回かかった患者もいました。
10月下旬・・・・インフルエンザA型陽性
1月9日・・・インフルエンザA型陽性
1月28日・・・インフルエンザB型陽性

なぜ何度も感染してしまうのでしょうか。
伊藤院長によると、原因として挙げられるのは流行の「時期」です。
今シーズンはインフルエンザの流行が早く、A型の流行が9月頃から始まりました。
早めの時期にワクチンを打っていたとしても、予防接種の効果が弱まるタイミングでA型に感染し、さらに1~2月頃から流行するB型に連続でかかってしまう可能性があるのです。

恵俊彰:
ワクチンの効果って3か月しかないんですか?

伊藤博道院長:
一般的には5〜6か月となっているんですが、本当に高い抗体価を維持できるのは3か月ぐらいで、そこを過ぎるとやはり感染しやすくなってくる時期だと思います。

恵俊彰:
同じ型に2回かかるんですか?

伊藤博道院長:
今シーズンは特殊で、A型の中にも2種類の亜型が混在して9月から流行していたんです。H3N2とH1N1が混在していましたので、異なった型に2回感染している方が結構多くて、そこにさらにB型ということで3回という方がいたということです。

恵俊彰:
熱が出たらすぐ検査をして、専用の薬をすぐ処方してもらうということが大切だと思いますし、もう熱が出たら休むことが一番でしょうね。

伊藤博道院長:
ウイルスを吸い込まないように距離を取ったり、休む。これが大事になってきますね。

(ひるおび 2024年1月31日放送より)