地域の食を観光に生かそうと、飲食や宿泊事業者が生産者から学ぶツアーが30日、東御市で開かれました。

「ストーリーを学ぶ生産者ツアー」は上田地域振興局が企画したもので、上田市、東御市、長和町、青木村の4市町村の食を生かして観光振興につなげるのがねらいです。

ツアーには地域の飲食や宿泊事業者から16人が参加し、東御市内のワイナリーや野菜農場など5か所を巡りました。

市内で初めて創業したワイナリーでは、醸造責任者の小西超(とおる)さんがワインを作る工程を説明。

標高およそ900メートルというブドウづくりの限界の高度であえて生産するこだわりを伝えました。

アルカンヴィーニュ小西超さん:
「リスキーではあるんですけど、できるだけ涼しいところの方がいいブドウができていいワインができる」
「我々の作っているワインを直接お客様に届けていただく方なので、我々がどういう思いでどういったワインを作っているか、そういったものを伝えていただきたい」

続いて訪れたのは野菜農場。

日本では手に入りにくい品種を有機栽培で育てています。

参加した軽井沢のレストランのシェフ:
「それがどういう状態、どういう環境でどういう意図で育っている、どういう意志があってとか、そういうのを感じて作ると思い入れが全然違うので、こういうのはすごく大切にしています」

栄養豊富なエサを食べる肉牛のフンが良い土を作ることや、コーヒーのカスを虫よけに使っていることなど、ツアーの参加者は生産者の話に熱心に聞き入っていました。