『優遇される議員と、そうでない議員』の差は…

――やりとりって、具体的にどんなものがあるんですか。

(佐藤ゆかり氏)所属議員それぞれが、どういう仕事に就きたいかっていうのを派閥幹部に意向を伝えるまではいいと思うんです。そこから先、『優遇される議員と、そうでない議員』が派閥の中に出てきますから、そこに「何のやり取りがあるのか」っていうのはやはり疑われても仕方がない。

――佐藤さんも政権の要職に就かれてましたが、推薦の有無は自身で把握しているものなんですか。

(佐藤ゆかり氏)最後の最後までわかりませんでした。副大臣就任の際には、官房長官からお電話をいただきますけれども、その電話をいただくまでは本当にわからないです。

――派閥の中で自分が優遇されるための評価基準ってのはどこにあるんですか。

(佐藤ゆかり氏)評価基準は、派閥の議論なりで、この人はこの分野に長けてるなとそういう色分けはあります。その中で派閥幹部の人たちが登用していこうと、そういう流れになるんですけれども、政務官、副大臣までは大体順送りなんですよね。当選回数別にきます。だから基本は、『大臣のポストでいろいろなものがうごめく可能性』がある。資金力のある方が、ひょっとしたら腕に物言わせてある程度ねじ込んでいくとか、あるいは世襲で、「親に世話になったからこの人は優遇しなきゃいけない」って思いを持っている議員も確かにいます。