トランペット未経験の3年生「もう俺らで吹くしかない…」
そして、OBの力もあの勝利に貢献していました。秋季東海大会の準決勝。トランペットで応援をしているのは、現役を退いた3年生です。
(3年生・田中右京さん)
「1、2回戦は吹奏楽部が来てくれて、でも3回戦の準決勝から吹奏楽部がオープンスクールと被ったので来れないとなって『もう俺らで吹くしかない』ってなって」

準決勝まではわずか6日。トランペットはもちろん初めて。朝5時半に起き、始業までの朝練習と放課後夜8時まで毎日猛練習を行いました。
(3年生・田中さん)
「後輩が甲子園がかかった立場にいるってなったら、本当に応援したいと思いましたし、徐々に強くなっていく後輩を見て、俺らも頑張ろうと思ったのでやりました」

その思いはグラウンドで戦っている選手にも届き、準決勝のマウンドを託された
エースの鈴木爽太投手(2年生)は。
(鈴木爽太投手)
「すごく心強いというか、3年生がこんなに頑張ってくれるのに俺らがやらないのは違うなみたいな。自分たちのためというか、やってくれる3年生のためという気持ちが働いて、すごく励みになりました」

(長谷川監督)
「出ているのは1年生2年生ですけれども、3年生の応援があったりだとか学校の応援があったりだとか、出ている選手だけではなくて全員が成し遂げた秋季東海大会優勝です」

劇的な逆転劇で春のセンバツ出場を決めた豊川高校。開幕は3月18日。全員野球で甲子園初優勝を目指します。
(選手全員で)
「甲子園では『豊川旋風』を巻き起こせるよう『全員野球』で頑張ります!優勝するぞ!おー!」
