東日本大震災の教訓を後世に伝える岩手県釜石市の語り部の研修が28日に行われ、12人が新たに認証されました。

釜石市は東日本大震災の教訓を身近な人に伝えることで防災意識の向上を図ろうと、4年前から「大震災かまいしの伝承者」と名付け、語り部を認証しています。28日は基礎研修会が行われ、中学生から50代までの男女12人が参加しました。参加者は地震や津波のメカニズムなどを学び、震災を伝承する施設で釜石市の被災状況の説明を受けた後、釜石市震災検証室の正木浩二室長から伝承者証を受け取りました。祖父母が津波の犠牲になった釜石高校2年の菊池音乃さんは「災害で悲しむ人が少しでも減らせればいいと思い参加しました」と話していました。