能登半島地震で起きた津波のメカニズムなど調べるため、専門家が25日から富山県内の現地調査を始めました。専門家は入善沖には2メートルほどの津波がきた可能性があると指摘しています。

入善町横山の沖合。

現地調査に入ったのは、海岸工学が専門で津波の被災状況などを調査する中央大学の有川太郎教授です。

中央大学 有川太郎教授:「潮位も考えないといけないですが、2メートルぐらいの津波はここまできてて、2メートルぐらいの津波が襲ってここまで上がったんじゃないかなと考えています」

気象庁は1日、富山で最大80センチの津波を観測したと発表。

ただ、現場に設置してある国交省のカメラの映像を有川教授が確認したところ、入善沖には2メートルほどの津波が来たと推測されるということです。

正確なデータを調べるため現地の経度や緯度、土地の高さなどを測定した上で、津波の高さを算出し、今後の防災対策に活かしたいとしています。

中央大学 有川太郎教授:「映像から見るとこの辺りは(地震後)15分から20分ぐらいで非常に大きな津波が来ています。それ以外にももしかしたら(地震後)10分ぐらいで津波は来ていたかもしれませんので、そういうところをきちんと調査をして津波がどうやって発生したかメカニズムの解明に役立てたいと思います」



有川教授は26日能登に移動し、27日には再度、県内の現地調査を行う予定です。
