400年以上続く薩摩焼を代表する窯元の当主 十五代 沈壽官(ちん じゅかん)さんの作品展が長崎県内で初めて開かれています。


細密な彫刻技法に目を奪われる「白薩摩」の香爐。温かみと気品に満ちた白の美しさが際立ちます。

長崎市の浜屋百貨店には、薩摩焼の高い技術を受け継ぎ現代の薩摩焼を追求し続ける十五代沈壽官さんによる作品およそ50点が展示されています。



透かし掘りなどの彫刻は陶器が湿っている限られた間に行う必要があり、焼く過程の収縮で半数は壊れてしまうそうです。

十五代 沈壽官さん:
「焼成前の作りこみにどれだけ時間をかけるか。当然これは焼いて失敗すれば、それにかけた時間っていうのは全てふいになってしまうんですけど、そこをおそれないというか、そこに挑むというか」

展示は浜屋百貨店で今月29日まで。27日午後2時からは十五代 沈壽官さんのギャラリートークも行われます。