宮城県内は、24日夕方から雪が強まり、仙台ではこの冬一番の積雪となりました。
この雪で、スリップ事故が相次いだほか在来線など交通にも影響が出ました。

25日午前1時頃、仙台市太白区茂庭台の住宅地では除雪車が雪を除いていました。今シーズン、山沿いでは既に除雪車が出動していますが平地での出動は初めてです。仙台市内では25日未明から朝にかけて68台が作業を行ったということです。

最も積もった時の雪の深さは、大崎市古川で14センチ、仙台で13センチなどとなり、仙台では、この冬一番の積雪になりました。

伊藤諒気象予報士:
「こちらの車、空転してしまって、なかなか前に進むことができません」

シャーベット状の雪が残る坂道ではスリップする車が相次ぎました。

登校中の生徒:
「めちゃめちゃ積もってるんで、地元の電車がすぐ止まっちゃうんで大丈夫かなと思った」

登校中の生徒:
「滑らないように慎重に歩いてきました」

事故も相次ぎました。25日午前8時頃、気仙沼市赤岩港の交差点では、BRTのバスと乗用車が衝突。バスの乗客39人のうち高校生ら5人が軽いけがをしました。

目撃した人:
「ワゴン車の前輪の部分がバスと衝突していた。(乗客は)外には出ていなかった、みんな中にいた」

当時、路面は凍結していたということで、警察は乗用車がスリップして停止できなかったとみて調べています。

また、25日午前7時半頃には、仙台市宮城野区扇町四丁目で、乗用車がスリップしてトラックと衝突し歩道に突っ込みました。運転手の男性に目立ったけがはありませんでした。警察によりますと、24日午後6時から25日午前8時にかけて、宮城県内では93件のスリップ事故が発生したということです。

交通機関にも影響が出ました。JR東日本によりますと、強風や雪のため東北本線は仙台ー小牛田の間で、また、常磐線は仙台ー原ノ町の間、仙石線は、あおば通ー高城町の間のいずれも上下で一部列車が運休しました。

仙台空港発着の空の便は、合わせて9便が欠航、または欠航を決めています。大雪の峠は越えましたが、急に積雪が増えた西部の山沿いでは、なだれに注意が必要です。