寒さが緩んだ…と手放しで喜べない「高温傾向」

この高温傾向で、寒さが緩んだ…と手放しで喜ぶことはできません。これまで雪が一気に積もり、残っている地域では高温で雪が緩み、なだれが発生したり、融雪による土砂災害が発生したりするおそれがあり、一層の注意が必要です。

花粉症の方は、スギ花粉の飛散が例年より早く始まる所もあるでしょう。気象会社のウエザーニュースが1月17日に発表した予想では、各地で例年より1週間から10日ほど早い飛散開始となる見込みです。

【花粉の飛散開始時期】
1月下旬 東京、千葉、静岡、福岡
2月上旬 名古屋、広島、熊本、鹿児島、高知、和歌山
2月中旬 大阪、鳥取、京都、長野、福島、仙台、
2月下旬 秋田
3月上旬 青森
4月中旬 札幌

また、今後春先にかけても高温傾向が続くため、桜の開花も早くなる傾向があります。ウェザーマップが1月25日(木)に発表した桜の開花予想では、各地で平年より4日~1週間ほど早くなる見込みです。

寒気が入ったり、急に気温が上昇したり、寒暖の差も大きくなっています。体調の管理にもお気をつけ下さい。

(気象予報士・桜沢信司)