価値を守りつつも、未曽有の災害にどう備えていくか

木の特性を生かした伝統構法で造られた貴重な文化財。
その価値を守りつつも、未曽有の災害にどう備えていくか、行政もジレンマを抱えています。

(日南市文化財係 平原英樹係長)
「文化財としてのしっかりとした価値は守りながらも、とはいえ、人の命が最優先されることなので、そこの折り合いをどうつけていくか。先人が努力していまの私たちに残してきてくれたものなので、私たちも次の世代に本物の文化財、本物の歴史的な景色というものを少しでも伝えていけるようにしたい」

(スタジオ)
耐震性を調べるだけでも何十万円、工事をすると何百万円、このコストをどこが持つのかとなると、厳しいものがあります。
歴史的な街並みを保存していくとなると、ひとつひとつのコストがかさんでいくことになります。

文化財のような建物を耐震化するには、もちろん技術も必要で、その工事ができる大工の数も減っているということです。
建物だけではなく、そういった技術も後世に継承しくことも考えていかねばならないわけで、考えることの大きい課題です。

※MRTテレビ「Check!」1月24日(水)放送分から