診断に50万円から数百万円 耐震化にはさらに費用と時間

今からおよそ160年前の、明治2年ごろに建てられた藩主、伊東家の住まい「豫章館」。

耐震補強はされておらず、宮崎県建築士会日南支部の作田耕一朗支部長に見てもらうと・・・

Q.もし、大きな地震が起きた場合、この建物は耐震的にどうですか?
(宮崎県建築士会日南支部 作田耕一朗支部長)
「いまのままでは危ないのではないか。ただ、昔の建物は揺れてもたせている。この建物は実際に診断してみないと分からないが、残ることは残ると思う。大きく崩れたりはしないと思う」

建物の耐震補強をするには、まず、その建物が揺れに耐えられるかどうかを診断する必要があり、作田支部長によると、「豫章館」の場合、50万円から数百万円程度の診断費用がかかるということです。

そこから耐震化するとなると、さらに費用や時間がかかります。

(宮崎県建築士会日南支部 作田耕一朗支部長)
「こういう建物は世に残していかなければならない建物で、見た目もこのままを残すということになると、いまある壁の中で(耐震補強を)おさめていかないといけないので、見た目のまんまを残すということになると1000万は超えるかもしれない。だけど、こういう建物を残していかないと日本の技術は分からなくなる」