能登半島地震の被災地は、きのうから降り続く雪に加え、冷え込みも一段と厳しさを増しました。石川県珠洲市から中継です。

珠洲市はきのうから断続的に雪が降っています。きのう夜からの一晩で最大12センチの雪が積もりました。きょうは晴れ間がのぞく時間もありましたが、雪の降りやすい天気が続いています。

正院地区で取材をしていると、今月1日の地震以降、車中泊を続けているという84歳の男性に話を聞くことができました。夜はトイレに行くときだけエンジンをかけて暖房をつけ、それ以外は毛布を4枚被って寒さをしのいでいるそうです。

一緒に暮らしていた妻は足が悪く、金沢市の子どもの所に避難したそうですが、男性は家に残りたいといって、全壊した自宅の前で車中泊を続けています。

不安なことはないですかと尋ねると、「心細くないと言えばうそになるけど、年寄りだから今まで何回もこういう経験をしてきた」「大丈夫だ」と気丈に話していました。

珠洲市のきょうの最高気温は1℃と、厳しい冷え込みとなり、能登地方はあす朝も氷点下の気温となりそうです。