能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県輪島市で、3つの小・中学校が学校を再開しました。小・中学校が再開するのは輪島市としては初めてです。

きょう、新学期を迎えたのは輪島市の小・中学校あわせて3校で、このうち1校の校舎に3校の生徒・児童が集まる形で学校を再開しました。

雪の中を登校してきた生徒らからは、久しぶりの友人との再会を喜ぶ声が聞かれました。

中学2年生
「避難しなかったのは家族のことが心配だし、自分だけ安全なところに行くのもなって。久しぶりに友だちと会えるので楽しみ」
小学4年生
「ドッジボールとか、そういう遊びがしたい」

避難先が離れていて学校に通えない生徒などもいることから、登校は自由としていて、きょうは全校児童・生徒あわせて119人のうち63人が登校したということです。

しばらくは授業は行わず、生徒らの心のケアなどを行う予定だとしています。

一方、地震の影響で郵便や荷物の集配を停止していた輪島市と珠洲市、穴水町と能登町の一部の郵便局で郵便などの引き渡し業務が再開されました。

利用客
「年賀状遅れた人の、10枚ほどあるかな?うれしいわね、昔人間やさかいねぇ」

中には10年以上前に命を救ってくれた主治医からの年賀状が届いていた人も…

利用客
「うれしいですよね。(Q.先生に伝えたいことは?)先生、頑張りますよ、また会いましょう。またよろしくお願いします」

集配業務や金融窓口についての再開のめどはたっていないということで、珠洲郵便局は少しでも早い復旧に努めたいとしています。