能登半島地震の発生から24日目を迎えた被災地でも昨夜から雪が降っていて、雪の重みによる建物の倒壊などが懸念されています。現地から報告です。
私は今、津波や地震の揺れで甚大な被害が出た珠洲市の飯田港周辺にいます。時折、非常に強い風が吹く中、雪が降ったりやんだりを繰り返していて、現在も強い風とともに雪が本格的に降り始めました。
県の応急危険度判定で立ち入りが「危険」とされる赤い紙が貼られている家も多く、その家にもずっしりとした雪が覆っています。午前11時時点の積雪は珠洲市で10センチ、輪島市で2センチ、七尾市で11センチが確認されています。
話を聞かせていただいたビニールハウスで避難を続けている住民は、一晩中、灯油ストーブを焚き続けるなど対策をとり、雪を溶かし倒壊を防ぎましたが、昨夜の強風の影響でシートの一部が剥がれ、補強作業を行なっていました。
ビニールハウスで避難生活 菊谷正好さん
「全然無傷でしょ、大丈夫。温度上げれば大丈夫。雪より風のほうが嫌。(ビニールハウスの)ナイロンがめくれるおそれがある」
こうしたなか、輪島市では3つの小・中学校が初めて再開され、登校してきた生徒らからは喜びの声が聞かれました。
中学2年生
「久しぶりに友だちと会えるので楽しみです」
小学4年生
「ドッジボールとかそういう遊びがしたいです」
きょうは全校児童・生徒あわせて119人のうち63人が登校したということで、しばらくは授業は行わず、生徒らの心のケアなどを行う予定だとしています。
被災地では、この後の雪にも引き続き警戒が必要です。
気象台によりますと、能登地方ではあす朝6時までの24時間に平地では30センチ、山地では50センチの雪が降る予想で、損傷を受けた家屋では積雪の重みによる倒壊に注意するよう呼びかけています。
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