宮崎県椎葉村は、村で生活しながら執筆活動を行う作家を募集し、育成するプロジェクトを発表しました。
その名も「秘境の文筆家」プロジェクト。どんな取り組みなんでしょうか。
椎葉村を訪れたのは、直木賞作家の今村翔吾さん。
この日、今村さんが理事長を務める読書活動の推進などに取り組む団体「ホンミライ」が、椎葉村と連携協定を結びました。
椎葉村と「ホンミライ」が連携して行うのが、「秘境の文筆家」プロジェクト。
椎葉村に住んでもらいながら執筆活動をする作家を募集し、商業出版デビューにつなげる取り組みです。
(ホンミライ 今村翔吾理事長)
「理想ではなくて、今の不況というか、苦しい出版業界の中で荒波をかいくぐって10年続けていける作家を育成したいなという思いがあります」
(椎葉村 黒木保隆村長)
「この椎葉の静かな地でいろんなことを体験しながら、売れる作品ができるといいなと私も思っております」
椎葉村では今年3月まで作家を募集することにしています。
(スタジオ)
今回の協定は、おととし、今村さんが椎葉村の図書館を訪れたのがきっかけで実現しました。

応募の条件ですが、対象は50歳未満でプロ、アマを問いません。
エンターテインメント小説、400字詰め原稿用紙で500枚以下の作品を3月31日まで募集します。
その後、作品の審査や面接を経て、今年7月に着任する予定となっています。

そして、「秘境の文筆家」に選ばれたら、年間250万円の給与が支払われるほか、家賃は村が全額補助されます。
今村さんをはじめ編集者チーム支援のもと、半年に1冊のペースで執筆し、1年から最長3年の任期期間中に商業作家デビューを目指します。

椎葉村の自然や人々の魅力を作品に盛り込んで、素敵な作品を紡いでいただけたらと思います。
※MRTテレビ「Check!」1月23日(火)放送分から














