富山県氷見市阿尾のすし店。断水の影響で店舗で営業ができなくなっても落ち込んだ表情を見せることなく、お客さんの元気な姿が早く見たいと立ち上がり先週末ついに営業を再開しました。その苦難の道のりに密着しました。

氷見市阿尾にあるすし店「参志郎」。地震発生直後から止まっていた水がようやく復旧し、18日ぶりの店営業再開にこぎつけました。

「参志郎」店主 山本康雄さん:「だいたい準備は整いました。少し気持ちの準備ですか。お客さんの顔見るまで、不安と期待と入り乱れていますよね。あっという間に日が過ぎましたから」

1月1日、能登地方を襲ったマグニチュード7.6の地震。氷見市でも震度5強を観測し市内全域で断水となりました。

このすし店も、水が来なくなり休業を余儀なくされました。

山本さん:「もうこれだけなってしまいました」

お客さん:「こんにちは」「お水どうぞ」

山本さんの妻 厚子さん:「どちら様でしょうか」

お客さん:「氷見のもんなんですけど、ネットニュースで水なくて困っていると見たんで、ちょっと家にある分で申し訳ないんですが」「うちの方は断水が解除されたので、もっていってください」

山本さん:「すみません、わざわざ」「どちら様か知らないですけど」

妻 厚子さん:「皆さんのおかげで何とか生活しています」

山本さん:「ありがたいことやね」