都心部で積雪の可能性は
コンピューターの予想では、関東甲信地方で雪が降ると予想されているのは、内陸の一部地域に限られていて、南部の平地までは届かない予想となっています。最も雪の範囲が広い21日午前3時には、多摩地方では雪ですが、東京都心など関東南部の平地では、雨の予想です。このため、コンピューターの予想をそのまま採用した場合は、関東南部の平地で積雪となる可能性は、かなり低い状況です。

なお、南岸低気圧の影響で、2022年2月10日には、東京で2センチの積雪が観測され、この時、東京に近い茨城・館野の高層観測では、上空750m付近(925hPa)の気温は、氷点下1.9~氷点下2.5度(10日午前9時~午後9時)でした。今週末(20日午後9時~21日午前9時)に東京の上空750m付近(925hPa)で予想されている気温は、2.5~6.8度と、高い予想となっています。

いっぽうで気象庁は、予想より気温が低くなり、降雪が強まった場合は、山沿いや山地を中心に警報級の大雪となり、東京都心など関東地方南部の平地でも、積雪となる可能性があるとしています。降水が雪にならずに雨で降った場合、大雨による土砂災害などが起こるおそれもありますので、今後の注意報・警報などの防災気象情報に注意してください。