佐渡市も実現が難しい大型ホテルの誘致ではなく、既存の建物を有効活用することで、増加が見込まれる観光客に対応する方針です。
20年来の悲願「佐渡島の金山」の世界遺産登録。その可否は、この夏に決まります。

去年8月、ユネスコの諮問機関「イコモス」が現地調査を実施。
この春、イコモスがその調査をもとにユネスコに勧告し、今年の7月21日からインドで開かれる世界遺産委員会で登録の可否が審議されます。

市は登録後の年間の観光客数を、これまでのおよそ1.4倍となる70万人ほどを見込んでいて、島内では行政や民間が観光客の受け入れの準備を進めていますが、課題も見え始めてきました。

相川車座 岩崎元吉士 代表
「道が狭いので、すれ違えないので、どうしても(観光客が車で)いっぱい来られると、かなり住民の方たちも困るかな…」

細い道が続く京町通りでは、土地勘のない観光客の車が入り込むことで、地元住民の車とすれ違うことが出来ないなどの事態も起きています。
そのため、岩崎さんらは京町通り周辺を観光する際は、自家用車を近隣の駐車場に停めて歩いたり、バス利用を勧めたりすることを市などと相談するとしています。

しかし、その頼みの綱の一つである路線バスにも不安が…