島内のバス事情に詳しい元観光バス運転手の中川千春さんも、過酷な勤務実態を指摘します。

元観光バス運転手 中川千春さん
「だいたい14時間くらい平均とか、けっこう人員不足で、36協定というものがありますが…ギリギリの状態でやっています」

そんな中、市も運転手不足の解消を目指して“ある実証実験”を始めました。

「今、手を離しています」

運転手が触れていなくても道に沿って自動で走るバス。
佐渡の景勝地・尖閣湾沿いを走るこのバスは『自動運転機能』がついたもので、将来的な無人化も視野に実証実験を続けてデータを集めます。この日は市民も試乗しました。

試乗した人
「今年、世界遺産登録も期待されているので、ゆくゆくこの街中も自動運転をやっていただければなと思います」

佐渡市 伊貝秀一 副市長
「運転手不足の中でもやっぱり『持続可能な地域交通』というものは確保していかなければならないので、観光面では観光客、観光ツアーとの連携、もろもろ色々な連携が考えられると思います」

実用化はまだ先ですが、観光面での活用も期待されます。