隣接地域と連携で復興加速に期待
この「特定帰還居住区域」については、大熊町と双葉町、浪江町の計画が承認されています。帰還困難区域で復興拠点の外の地域のうち、希望する人に限定して、2029年までに避難指示の解除を目指すものです。除染や住宅の解体、インフラの整備は国の予算で行われます。大熊町ではすでに、大熊インターチェンジ周辺がこれに指定されていますが、新たに9つの地区が追加され、承認されました。

対象を拡大した大きな理由として、町は帰還困難区域のうち197世帯が町に戻る意向を示していることなどを挙げています。この中には、商業施設や病院などがある富岡町に隣接する地域も含まれていて、こうした地域と連携することで、復興の加速が期待されています。
一方で、特定帰還居住区域以外の地域では、避難指示解除の見通しは立っていません。














