活断層が未確認でも 地震活動が活発なエリア

さらに、中国地方では、活断層が確認されなくても、地震活動が活発なエリアがあるといいます。それが山陰から広島県北部にかけての地域です。
京都大学防災研究所地震災害研究センター
西村卓也 教授
「活断層で大きい地震が起こるのは事実なんですけど、大きい地震が起こる所にすべて活断層があるというわけではどうもないようで、特に山陰から広島県北部にかけての地域は、どうも地震活動とかGPSでみるとひずみがたまりやすいことがわかっている。」

「こういう状況が、過去にわたってずっと長い間続いているとその地域に活断層が明瞭にできてくるが、まだこの地域では、地質学的な時間スケールでは、最近そういった現象が起こり始めているところで、まだ十分に活断層として認識されるほどの変動が蓄積してないのではという考え方もできる。
まだ活断層としては明瞭ではないけれども、実際地下の動きとしては、ある程度活動的な地域になっていると捉えています。マグニチュード6クラスの地震は、広島の北部から島根県にかけてだいたい20~30年に一回くらい起こっている。」