都市部沿岸の海底走る活断層 「地震発生直後に津波が来るリスクも」

江田島市沖から岩国市の沖合に分布する「安芸灘断層帯」は長さおよそ26キロ。阪神・淡路大震災のあと、海上保安庁の測量船などによって詳しく調査されました。もし全体が一度にズレ動いた場合、マグニチュード7.2程度の地震が起こるとされています。

京都大学防災研究所地震災害研究センター
西村卓也 教授
「安芸灘の断層帯は、今回の能登の断層と似たような感じで、半分陸で、半分海みたいなところに断層がかかっていますから、やっぱり津波というおそれもあると思うんですね。能登の地震のように津波がすぐ来るという…。地震の直後に津波が来てしまいますから。そういうところに対しても警戒が必要なのではないかと思います。」
一方で、西村教授は、活断層の評価ランクが低かったり不明だったりしても油断はできないと指摘します。

京都大学防災研究所地震災害研究センター
西村卓也 教授
「ランキング的に上の方から順番に地震が起こるモノでもないですし、ここに評価されていない、十分に調査されてなかったり、調べてもまだよくわからない断層もいっぱいあるんですね。
活断層というのは過去に地震を起こした痕跡・証拠ですから。不明であっても活動が、次の地震が起こるための準備をしている。ひずみを蓄えている可能性は十分あると思います。」