今月8日、安倍元総理が銃撃されました。多くの街頭演説が自粛される中で―。中村さんが足を運んだのは総理官邸前。

東京選挙区から出馬 中村之菊さん
「午後2時にですね、私の友人がこのようなことを言いました。何が命の違いを生んでいるのかと。沖縄で殺されてきた命。そしてきょう、失われた命。考えなければなりません」

安倍元総理が銃撃される前の日、沖縄ではアメリカ軍基地に近い金武町の民家で銃弾らしきものが見つかっています。基地からの流れ弾であれば、人命に関わる大問題ですが東京のメディアではほとんど報じられず、政府も積極的な言及はしていません。


東京選挙区から出馬 中村之菊さん
「沖縄の金武町でそういうことが起きても、止めない。でも安倍さんが銃撃されて亡くなったことに関しては、“これに屈しない”みたいなことを言う。“命の重さ”を考えさせられる」
「いくら憎くてもですね、殺されていい命なんてないんですよ。でも、なぜじゃあそれが起きたんでしょうか。今日。なぜ起きたんだ。生ぬるい事やってるからなんだよ、みんなが。私も含めてですよ。民主主義をちゃんと実現させなきゃいけないんですよ。そのためにも、沖縄の声も聞きましょうよ」

勝ちに繋がらない場所での演説こそを、大切にした中村さんの選挙。獲得票数3043票で落選でした。

東京選挙区から出馬 中村之菊さん
「出馬することによって、3000人は同じ思いの人がいるということが分かった以上、次は5000人目指して、1万人目指してやる必要がある。そういう意味では、すごく大きな手ごたえを得たので。再来年の都知事選、やるしかないなと」

「沖縄の米軍基地を東京へ」主張は変えず、中村さんの次の選挙は、すでに準備が始まっています。