岩手県大船渡市の小正月の伝統行事、「吉浜のスネカ」が15日、4年ぶりに通常の形で行われました。

「なぐわらしはいねーがー、かばねやみはいねーがー」

大船渡市三陸町の住宅に現れたのは、蓑をまとい、「キリハ」と呼ばれる刃物を手にし、動物のような恐ろしい形相の面をつけた「スネカ」です。
この伝統行事は、秋田県の「男鹿のナマハゲ」などとともに「来訪神:仮面・仮装の神々」としてユネスコの無形文化遺産に登録されています。
コロナ禍で中止や縮小開催が続いたため通常開催は4年ぶりで、スネカは大きな声で子どもたちに「いい子にするか」などと迫りました。

(子ども)
「怖かった。言うことを聞くって約束した」
「怖くなかった」
(母親)
「もうちょっと泣くかと思ったんですけど全然泣かないでちょっと期待外れで。いい子になってほしいなって思います」

スネカが訪れた家には今年一年の無病息災が約束されるといいます。