自民党が派閥の裏金事件を受け設置した「政治刷新本部」をめぐり、安倍派から加わったメンバー10人のうち、9人の議員側に裏金疑惑があることがわかり、「何の説得力もない」などと怒りや呆れの声があがっています。
午後4時過ぎ、総理官邸に姿を見せた自民党の麻生副総裁。
岸田総理との会談はおよそ30分にわたりましたが、自民党派閥の政治資金問題をめぐり、麻生氏が最高顧問に就任した「政治刷新本部」での議論などについて意見を交わしたものとみられます。
派閥の在り方をめぐって、岸田総理は政治資金パーティーを禁止することなど検討しているといいますが、一方、麻生氏は「派閥を解消するべきではない」と意見の隔たりが浮き彫りとなってきています。
こうした中、政治刷新本部に10人いる安倍派のメンバーのうち9人の議員側が派閥からキックバックを受け取り、裏金としていた疑いがあることが分かりました。
ただ、メンバーの一人は…
安倍派 太田房江参院議員
「(Q.刷新本部では安倍派の起きている問題も明らかにしていく必要はあると考える?)そういうことはございませんでした」
こうした事態に、党内からも。
自民党関係者
「疑念を持たれている議員が議論してまとめたものに何の説得力もない」
しかし岸田総理は…
岸田総理
「特定の人間を排除するというような、排除の論理は適切ではないと考えています」
安倍派の議員を外す考えはないと強調した岸田総理。その理由についてある自民党幹部は…
自民党幹部
「今さら除外する方が印象悪い。最初の人選が誤っていたことを認めることになるから」
今回の対応に有権者は…
男性(60代)
「全部信用できないからもう諦めてる」
女性(60代)
「やっぱり世の中には本当に困ってる人、いっぱいいるのにね、そんなことをしてね、私はもうがっかりですね」
女性(60代)
「刷新されなきゃならない人達が、刷新する側に回ってるのでおかしいと思います」
「政治不信」を訴える声が相次ぐ中、東京地検特捜部の任意の事情聴取に対し、安倍派の複数の幹部がキックバックの処理について「会長案件」だったと説明していることが新たに分かりました。
過去5年間の安倍派の会長は、細田前衆院議長と安倍元総理が務めてきました。ただ、2人ともすでに亡くなっています。
特捜部は安倍派の幹部を複数回、任意で事情聴取していて、立件するかどうか慎重に検討しているものとみられます。
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