■医療現場「酸素投与が必要な患者も、既に数人入院」


フランスの公衆衛生局によると、「BA.4」「BA.5」の主な症状は、

<「BA.4」「BA.5」の主な症状>
▼けん怠感 75.7%
▼せき   58.3%
▼発熱   58.3%
▼頭痛   52.1%
▼鼻水   50.7%

症状の持続期間は中央値で7日。日本の第6波で流行したオミクロン株「BA.2」の4日(中央値)より長いということです。実際の医療現場では・・・

ふじみの救急病院 鹿野晃院長
「“高熱”や“ひどい咳”など、第6波のオミクロン株(BA.2)に比べて症状が強く長くなっている。現時点ですでに酸素投与が必要な患者が数人入院している状況」

恵俊彰:
やはりちょっと違うんですね、これまでの「BA.2」「BA.1」とは。

北村氏:
そしてやはりワクチン打ってない方と、2回以上受けている方では症状が違う。イギリスの報告では、不思議な事ですけれどもワクチンを2回以上受けてる方がかかるとくしゃみが出やすいなど(の症状)も報告が上がっています。ただ、倦怠感、頭痛、あるいは発熱といった、2年前から言われているような症状は、ワクチンを打ってようが打って無かろうが必ず出てきます。

コメンテーター 高橋ユウ:
一度コロナに感染している人が「BA.5」に感染した場合も、重症化のリスクというのは高いんですか?

北村氏:
結論から言えばまだわかりません。
今までにかかった方というのは、例えば去年流行った「デルタ株」、あるいは今年(2022年)1月に流行った「BA.1」や、4月5月に少し流行った「BA.2」にかかってるんですが、そういうものにかかって免疫を持っているつもりの方でも「BA.5」には容易にかかるとされています。
『ワクチンを受けたのに「BA.5」にかかった』『今までに感染したのに「BA.5」にかかった』あるいは『感染して、ワクチンを受けたのに「BA.5」にかかった』など、いろんな方が「BA.5」にかかっていて、それぞれ少しずつ症状が違ったり、重症化のリスクの度合いも違うということで、これから研究が進んでくると思います。

■新たな主流の「BA.5」ワクチンの効果は?


東京都の7月11日の感染者6231人のうち、ワクチンを2回以上接種をしてる方は3800人を超えていて、全体の約62%にのぼります。

恵俊彰:
感染自体はもはやワクチンでは止めづらいんですか?

北村氏:
かなり止めづらいですね。「BA.1」「BA.2」から「BA.5」に変わった時に、ウイルスのアミノ酸の変化がかなり激烈に起こっていて、さらにデルタ株の重症化しやすいアミノ酸の変化まで入っていますので、少しタチが悪いなと私は思ってます。

落語家 立川志らく:
感染するのはもう仕方がない。重症化を防ぐためにとにかくワクチンを打った方がいいっていう結論になるわけですよね。

北村氏:
行動制限など、経済を少し止めるというようなことをしない前提であれば、今はワクチンしかない。あとはマスクとかぐらいしかないですね。