夏休みが目前に迫り、夏の予定に心躍らせる人も多いのではないでしょうか?
東京都では、7月に入って連日前週比2倍の新型コロナの感染者が確認。全国で感染拡大が顕著になっています。“肺で増殖しやすく、重症化しやすい可能性”ーーー。国内で主流になりつつあるオミクロン株「BA.5」。その特徴が少しずつ明らかになってきました。私たちの行動にどんな影響があるのでしょうか?

■「若い世代のワクチン接種希望者が増えてきている」


7月に入り、全国で増え続ける新規感染者。各地でクラスターも相次いで報告されていることから、ワクチン接種を希望する人が増加しています。

<3回目の接種状況>(7月11日時点)
▼全体 62.2%
▼12~19歳 31.6%
▼20代   46.6%
▼30代   50.1%
▼40代   59.1%
▼50代   76.5%
▼60~64歳 83.1%
▼65~69歳 82.6%
▼70代以上 90%以上


池袋大谷クリニック 大谷義夫院長
「3回目の接種については、若い人が少しずつ増えてきている。4回目はためらう人が多くいたが、希望者が急増して驚いている

■肺で増殖?重症化も 感染拡大「BA.5」


現在の感染拡大の要因としてあげられている「BA.5」
東京大学の研究チームの発表によりますと、「BA.1」「BA.2」は、鼻や喉などで増殖をして比較的症状が軽い。
それに対し、「BA.5」は肺で増殖しやすく、肺炎など重症化リスクが高い可能性があるということなんです。

東京大学医科学研究所 佐藤佳教授
「ヒトの肺の細胞を使って実験した結果、BA.2に比べて、BA.5の方が約18倍、肺で増殖効率が高いことがわかった

ただ、ワクチン接種などによって免疫を獲得している人に関しては、今回の実験と同じことが起きるとは限らないということです。

恵俊彰:
肺に入ってしまったら大変ということですか?

日本医科大学特任教授 北村義浩氏:
佐藤教授がおっしゃるように、肺に入ったとしても我々の体には(ワクチン接種を)1回、2回、3回と受けてる方であればあるほど、中和抗体以外にも細胞性免疫という別の免疫もありますので、必ずしも重症化するわけではありません
高齢の方、あるいは糖尿病や心不全といった持病をお持ちの方は、確かに肺に入ったらかなり重い肺炎になる可能性はあります。