街に現れれば記念撮影待ちの行列、街宣車で走ればバイクに乗った若者がついてくる…いま台湾の若い世代の支持を集めているのが民衆党の柯文哲(か・ぶんてつ)候補。これまでの台湾では、2つの政党が政権を争っていましたが、今回は「第3勢力」の柯候補が若者たちを熱狂させています。「家を買えない」「働いても希望が無い」と嘆く若者たち。台湾総統選で彼らが未来を託すのは?

アイドル並みの人気「民衆党」候補 そのワケは

終始、優勢に選挙を戦ってきた与党・民進党。一方、8年ぶりの政権交代を訴える野党・国民党。

これまで台湾の政治はこの2つの政党が政権を争う構図でしたが、今回は違う展開となっています。それは…

民衆党 柯文哲候補
「青(国民党)と緑(民進党)は過去のものとなり、民衆党には未来がある!」

「台湾の選択は柯文哲!」「唯一の選択、柯文哲!」

今回「台風の目」となったのは民衆党の柯候補。国民党でも民進党でもない、第3の選択肢を提示し若者を中心に熱狂的な支持を集めています。

記者
「柯文哲候補の街宣車がやってきました。柯文哲候補の後を支援者がバイクで追っています。ほとんどが若い人たちです。若い支援者たちが柯文哲候補の後をついて行っています」

「唯一の選択は柯文哲」

まるでアイドルのような人気ぶり。1時間たっても一緒に写真を撮りたいという若者たちの行列は途切れることはありません。

“第3勢力”民衆党 柯文哲候補
「(Q.なぜ若者はあなたを支持するのですか?)彼らは私に希望を見出しているのです。ほか2つの党に希望はありますか?ありませんよ」