マスクや換気、アルコール消毒が有効 “水不足”避難所での感染症対策

山本恵里伽キャスター:
石川県内の避難所では感染症が広がっています。石川県によりますと、11日の検査で新型コロナウイルスやインフルエンザなどで陽性となった人は88人、ノロウイルスなどで陽性となった人が41人ということです。

医療従事者への負担を考えると、感染症対策が急務だなと感じる一方で、色々なものが整っていない被災地では難しいことも多い現状です。

喜入友浩キャスター:
現地でも医療支援を行った日本環境感染学会理事DICT責任者の泉川公一医師によりますと、新型コロナウイルスやインフルエンザなどに対しては、マスクの着用や換気が有効だということです。

また、ノロウイルスなどに対してはマスクの着用、流水による手洗いが有効だということです。下痢や嘔吐があった場合はトイレを分け、洗面器などを使い回さないといった対策も有効だということです。

ただ、私も取材をして感じましたが、断水している地域も多く、水が足りていません。限られた水を飲むのか、歯磨きに使うのか、うがいに使うのかと悩む地域も多いと思います。

山本キャスター:
水が不足している状況で何かできることはあるんでしょうか。

喜入キャスター:
泉川医師によりますと、流水での手洗いができない場合、アルコール消毒が有効だということです。ノロウイルスなど効果が薄い場合もありますが、色々な感染症にかかるリスクを減らすためにもアルコール消毒が有効だといいます。

山本キャスター:
避難所での共同生活となると、体調が悪くても言い出しづらいという人も多いのではないでしょうか。しかし、早く対応することが周りの人を助けることにも繋がるので、少しでも異変を感じたら無理をせず、我慢をせずに周りの方に助けを求めるようにしてください。

※動画内で紹介したアンケートは13日午前8時で終了しました。

自宅地域のハザードマップ、見たことある?「みんなの声」は?

NEWS DIGアプリでは『自宅のある地域のハザードマップを見たことがあるか』などについて「みんなの声」を募集しました。

Q.自宅のある地域のハザードマップを見たことがありますか?
「見たことがある」…77.2%
「存在は知っているが、見たことはない」…21.3%
「存在を初めて知った」…1.5%

※1月13日午前0時27分時点
※統計学的手法に基づく世論調査ではありません