避難所から出勤のスタッフも…病院再開、業務量は4倍に

地震発生からまもなく2週間。被災者を守る医療従事者への負担が増しています。

能登半島の基幹病院のひとつ、七尾市の「恵寿総合病院」。建物に亀裂が入るなどして、一時閉鎖した病棟もありましたが、スタッフらの懸命な復旧作業で全ての病棟を再開させました。しかし、全てが復旧したわけではありません。

看護師長
「きょうはポットのお湯を使いながら患者さんの頭と足を洗った」

恵寿総合病院 神野正博理事長
「温水のボイラーがまだ完全じゃない。これも今大至急、修復中です」

周辺ではまだ再開できない病院も多く、業務量は通常の4倍になっているといいます。しかし、ここにいるスタッフは、みな被災者です。

神野正博理事長
「家は壊れて、避難所から病院に出勤している方も実際いる。みんな使命感とアドレナリンがいっぱい出て興奮状態で働いているのが現状。ただこれが長くなったときに、だんだん疲弊してくることを非常に危惧している」