渥美半島では最大20メートル以上の津波か 名古屋には…

(永岡アナウンサー)
さらに減災館では、進んでいきますと、南海トラフ巨大地震における「津波の高さの参考値」というものも紹介されています。
フリップにしてみました。見ていただきますと、愛知県の渥美半島、さらには太平洋側の一部ですと、最大20m以上の津波が予想されていると。

(飛田センター長)
そうですね。場所によって非常に高い津波と、それからやはり南海トラフの地震から近いところもありますので、外海に面したところは早く、津波が到達する。5分とか10分で到達するということになるのがとても重要ですね。

(永岡アナウンサー)
そして、伊勢湾の少し奥に行きますと、知多半島は40分から65分後ぐらいに4mから7m。さらに、伊勢湾北部になりますと、80分から120分後に3mから4メートル。
(飛田センター長)
湾の中の津波の伝わり方によりますけれども、浅くなると少し遅くなるということはあります。それから湾の形によって高くなったり低くなったりもします。ですがいずれにしても名古屋港の辺りでも1時間ぐらい(で到達)という値にはなりますが、それで時間の余裕があるというよりは、やはり大きな揺れの後、素早く避難をしていただくということがとても大切になると思います。

(永岡アナウンサー)
つまり、この80分あるから余裕があるということは決してなく、すぐにでも逃げられる準備をするということが大事。
(飛田センター長)
まず一つはこういうことが起こったときに、どこにどういうふうに避難するかということがとても大切。起こってからでは難しいです。
もう一つは、「南海トラフ地震臨時情報」というのがありますので、そういったことに対応して「事前避難」ということも計画されている地域があります。そういったことを理解いただくのが大切と思います。
(永岡アナウンサー)
ご自身の皆さんの地域がどのような対応をとっているのか、さらに皆さん自身でも対策を日々考えていただきたい、そういったきっかけにこの減災館があっていただければなと思います。

【名古屋大学減災館】(名古屋市千種区不老町)
開館:午後1時~4時(入場は3時半まで)。無料(5人以上は要予約)
休館日:日、月、火、最終土曜、祝日、年末年始、年度末・始、お盆(原則)