能登半島地震により、多くの人が避難所生活を余儀なくされています。
避難所には、仮設のトイレが設置されていますが、数が少ない上、衛生面やプライバシーの問題など、様々な懸念もあるようです。
こうした、劣悪なトイレ環境により、トイレを我慢してしまう人もいるかもしれませんが、トイレを我慢することで様々な健康障害が発生する可能性があると医師は指摘します。

いま被災地で大きな問題となっていることの一つが「トイレ事情」。

東日本大震災後の避難所のトイレ

水洗トイレが機能しなくなり、避難所などのトイレが不衛生な状態になると、汚い、臭い、怖い、プライバシーがないなど、様々な懸念が起こります。

また、足腰が弱い高齢者はトイレの使用が困難となるケースも想定され、その結果、トイレの使用をためらったり、トイレを我慢したりしてしまう人もいるようです。

日本トイレ研究所の調査によりますと、
東日本大震災の際に仮設トイレが避難所に行き渡るまでに要した日数は、
3日以内が34%、4~7日が17%、8~14日が28%、15~30日が7%、
1か月以上が14%でした。(アンケート調査対象:29自治体)

最も日数を要した自治体は65日だったということです。