玄関も窓も開けられない事態…「もう割ろう」

 取材した日、集合住宅に住む80代の女性から救助の要請が入った。「全身の力が入らず動けなくなった」という。現場は高層階。玄関にはチェーンロックがかかっていて外れない。

 (無線での連絡)「ベランダ側、家族より破壊許可あり。無理であれば窓ガラスを破壊し進入する」
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 玄関は諦め、隣の部屋からベランダに入る。しかし窓のカギを開けることができない。一刻を争う事態に決断した。

 (隊員)「開けたい気持ちもわからんでもないけど、中の状況がわからんからもう割ろう」
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 隊員が窓ガラスを割った。

 (隊員)「開けますよ、入りますね」
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 女性はベッドの横に倒れていた。意識はあるようだ。

 (隊員)「ちょっと起き上がるで。どこか痛かったら言ってな」

 女性は救急隊によって病院に搬送され、約1週間入院したが大事には至らなかった。

 後日、救助された女性を訪ねた。女性は当時をこう振りかえる。

 (救助された80代女性)「起き上がれないの。ほんでここで寝たまま電話があるからかけちゃったのよ。消防が来なかったら大変だった。良かった。どうして入って来られたかわからなかったけど、担架を持ってきて寝かせてくださった」