戦争について考える講演会が山梨県市川三郷町で開かれました。
沖縄戦の体験談を出版した甲府市の男性が悲惨な過去を繰り返さないため歴史を学んでほしいと訴えました。
講演会は山梨ことぶき勧学院・峡南教室の卒業生らが行ったもので、甲府市の高野裕さんが講師を務めました。
高野さんは沖縄の女学校の生徒が経験した沖縄戦の体験談を出版しています。講演では那覇市の9割が焼けた「十・十空襲」の惨劇を話しました。
高野 裕さん:
1944年10月10日だから十・十。沖縄の人たちは戦争が身近に感じるようになった。
それまでは遠くで戦争やっていると感じていた。
およそ20万人が犠牲になった沖縄戦。
アメリカ軍に殺されるより自らの死を選ぶ強制集団死の悲惨さも語りました。

高野 裕さん:
毒の注射を打って亡くなったり、出来なかった人は刃物で切り付け合って亡くなっていた。

そのうえで沖縄では不発弾や基地問題など、今もなお戦争は終わっていないと話し、「悲惨な過去を繰り返さないため1人ひとりが歴史に関心を持ってほしい」と訴えました。