「SNSだけではなく会見や自分の言葉で伝えてほしい」という声も

小笠原キャスター:
街で声を聞いたところ多かったのは、“会見を求める声”でした。「SNSだけではなく会見や自分の言葉で伝えてほしい」、「事実無根と言うなら会見ぐらいするべき」という声も上がっています。

南波雅俊キャスター :
会見をせずにすぐに裁判にもっていったっていうのは、どういう意図が考えられるのでしょうか。

河西さん:
会見をするってことはできることだと思うんですね。例えば、会見をして「これは事実無根なんだ。全て事実に反するんだ」っていうことは、松本さん自身は多分可能だと思うんですよ。

じゃあ、「なんで会見をしなかったのかな」ってなったときに、やはり近年、記者会見を見てみると、もう全国で生中継されますよね。そのときに記者の方もたくさん入ってきて、その場でいろんな質問が投げられますよね。そこに対する対応を考えたときに、やはり対応しにくい部分があるのかなというふうに感じる部分はありますね。

小笠原キャスター:
吉本興業側は、2023年12月31日に週刊文春の第一報が上がったときにはもうすぐにホームページに「当該事実は一切なく、本件記事は名誉を毀損するもの。今後、法的措置を検討していく予定」というコメントを掲載したんですが、もし万が一、法的措置を取って裁判に移行していった場合には、どういうところがポイントになってきそうですか。

河西さん:
最大のポイントは、文春側が今回の記事が真実である、または、真実が相当である根拠が示せるかどうか。これがポイントになってきます。

性加害事件っていうのは、被害者の証言以外はなかなか集まりにくいんですね。密室で行われるっていう特徴がありますので。

そこでポイントになってくるのは、文春側が同じような被害を受けた方、つまり第2の矢、第3の矢の中で、今のところAさん、Bさんですけど、CさんDさんEさんというふうにさらに被害者の数が出てくると、それは同じような対応・流れでそういったことが進んでるってなると、補強する感じになっていきますね。

小笠原キャスター:
証言以外にはどういうものを調べながら証拠として出すんですか。

河西さん:
例えば、事件当時のLINEですよね。

ホランキャスター:
実際に何が起こっていたのか。文春側と吉本興業側の裁判が行われていくと思いますので、私達はしっかりと注視していきたいなと思います。