文春側が「真実と相当な事実があるんです」と立証していく

松本さんは8日の吉本興業のホームページ上で、「裁判との同時並行では、これまでのようにお笑いに全力を傾けることができなくなってしまう」ということを会社側に話したということですが、実際、芸能活動をしながら裁判をするのはやはり難しいものなんですか。

レイ法律事務所パートナー弁護士 河西邦剛さん:
結論的に言うと難しくないんですね。裁判を起こした場合っていうのは、基本的に弁護士が出廷するので、大体、一審判決まで1年半~2年間ぐらい予想されますけれども、松本さんご自身が裁判に行かれるのは、おそらく1年ぐらい経ってから1回行くかどうかになっています。

裁判対応については、弁護士が松本さんと話をして、弁護士が出廷します。今回、名誉毀損の裁判っていうのは松本さん側が訴えるんですが、松本さんに立証責任があるんじゃなくて、基本的に文春側が「記事が本当なんです。真実なんです」。または、「真実と相当な事実があるんです」っていうことを立証していく。文春側の負担が大きいので、実は裁判を継続しながら芸能活動するってのは実質、時間的な負担からするとそうでもないかなっていう印象は受けました。

ホラン千秋キャスター:
物理的には可能かもしれないけれども、こういった裁判を抱えながら人々に笑いをお届けするということ自体はやはり難しいというニュアンスなのかもしれませんが、松田さんはどのようにお考えでしょうか。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
実際、芸能活動と裁判の両立っていうのはできると思うんですが、見てくださっている視聴者の皆さん、あとはスポンサーの皆さん、テレビ局の皆さん、そういう方々の受け手側の感情っていうのもやっぱりあると思うんで、そこは裁判をしながら笑いを届けるっていうことが芸人として、プロとして難しいという判断があったのかなというふうに思いますね。