
大塚記者 現地レポート:
「倒壊した家屋が多くつらなり地震の大きさを物語っています。土砂崩れで道を全く通ることができません」
今もなお支援をはばむのは土砂崩れや、道路の崩壊です。
七尾市から直線でおよそ40kmの輪島市の中心街には車で6時間以上かかりました。

中心街でまず目にしたのは倒壊したビルで、生き埋めとなった女性を探す消防隊の救出活動でした。

余震が起きるたびに救助活動は中断され時おり、雨も強く降り、女性は救助されましたが心肺停止の状態でした。

輪島市内の死者は石川県全体の4割、安否不明者はおよそ8割に上ります。
市内にはこうした生き埋めになっている現場が数えきれないほどあり、地震発生後、数日たってから捜索と救助活動が始まる場所も数多くあります。
輪島市の住民:
「いるかいないかは100%はわからない。みんな連絡取れん。きょう4日かな。これだけの時間があった。ちょっといささか遅いかな。(救助隊に)連絡なかったらわかるけど、発生後に連絡しているし」
現地の人から相次いだのは今回の地震のすさまじさです。
七尾市の住民は:
「最初は地震だなという感じで、普通の地震。そのあとです。30秒、1分もかかってないだろう。その後の揺れがすごかった」
「ほとんどの家は中が、ガチャガチャです。こんな災害は初めてです」
小嶋キャスター:
大塚さんは震災直後から石川県に入りましたが、改めて今回の取材で感じたことは?
大塚記者:
今回、石川県に取材という形で入りましたが、この現状を少しでも多くの人に知ってもらいたいと強く思いました。復興にはとてつもない時間がかかります。苦境に立たされている人たちに思いを寄せて、物資の支援ですとか、今後は始まるであろう現地のボランティアなど、どんな些細なことでも良いので、いま出来ることをしてもらいたいと思います。その善意の積み重ねが石川県復興の大きな支援に繋がると私は信じています。
小嶋キャスター:
そして、我々ももし、このような地震が起きたらどうするのか、改めて準備を見つめ直してほしいと思います。