避難場所の神社にも甚大な被害が・・・

今回、山口さんは家族とともに地震発生の5分後には、300メートルほど離れた高台にある神社を目指し避難を始めました。

山口哲夫さん:「孫が怖いよ。怖いよ言ってね。警報出とるから。津波は来るもんやなと。でも規模的には分からんもんで。来ないでほしい。それは切実な願いでしたよね」

記者:「ここら辺で何人かは避難している人も?」

山口さん:「そうそうそう(記者:慌てている様子はありましたか?)それはなかったと思いますよ」

山口さんは現在76歳、路上には屋根瓦が落ちていて慌てず避難を進めます。海抜19メートルの避難場所道(みち)神社に着いたのは地震発生から10数分後の午後4時半前でした。しかし…。

山口哲夫さん:「区長さんがあそこにおって(避難場所の)鳥居が倒れとるよと。でここにも何人か上登らずにおる人もおりました」

避難場所の神社の鳥居は倒れ、灯篭も崩れていて、地震の恐ろしさを実感したといいます。