東日本大震災の教訓 住民がとった行動は…

山口哲夫さん:「とにかく海が近いですからね。津波は心配すると思う。特に津波の警報出たよ。それでなお現実味が出てきたというか」

なぜこれほど素早く行動できたのでしょうか。


東日本大震災のあった2011年、当時、女良地区の防災会会長だった山口さんは地区の住民総出で津波警報を想定した避難訓練を行っていました。

山口哲夫さん(当時):「一番心配しているのはやはり高齢者が体がちょっと動きづらいとそれから全然動けないという人が一番心配になりますね」

訓練で難しかったのは自力で避難が難しい高齢者への対応でした。近所の人がサポートして高台の避難所へ高齢者を避難させる訓練をしました。

市の津波ハザードマップによると、女良地区では地震発生から10分以内に3メートルから5メートルの津波が来ることが想定されていました。

山口哲夫さん:「玄関のがれきが崩れていまして。飛び越えて…」