《低体温症 どこを何で温める?》

▼保温アイテム… 寝袋・避難所の室内履き・毛布・肌の露出を避ける防寒着
▼加温アイテム… 温かい食事・電気毛布・湯たんぽやカイロ

 辻さんによりますと、水筒にお湯を入れた簡易の湯たんぽや、使い捨てカイロなどで首筋や腋窩、鼡径部を温めるのも効果的。さらに帽子やマフラー、レッグウォーマーやハンドウォーマーも効果的です。

 温かい飲み物を飲ませるのもいいのですが、アルコール類やカフェインの入った飲料は血管を収縮・拡張させる作用があるので与えてはならないといいます。また、入浴や暖房などで急激に温めるのも厳禁です。

 乾いた衣類を重ね着したり、上着に新聞紙を詰めて保温する。体を寄せあったり、ベッドやマットレスを使う、ズボンの下にタイツやレギンスを履く。なければズボンの二枚重ね。服と服の間にゴミ袋をかぶって防寒するなど、それぞれの環境や手元にある用品に応じて低体温症を防止する策が必要です。

【画像を見る】極寒となった8日の石川県内 雪の中で作業が進んでいく