「シバリング」悪寒がしてぶるぶる、がたがた震える

 低体温症を知るうえのキーワードが「シバリング(shivering)」。悪寒がして体がぶるぶる、がたがたと震えることを示す医療系の用語で、筋肉を震えさせて体温を保とうとする生理現象ともされています。

《低体温症の症状例》
36.5~35℃ 寒気、骨格筋のふるえ(シバリング)がはじまる。
35~34℃ 運動失調(よろよろと歩行)。
34~32℃ シバリング減少、歩行不能。
32~30℃ シバリング消失、身体硬直。
30℃以下 意識低下が進み、瞳孔散大。
13.7℃ 神経学的後遺症なく生存できた最低の深部体温。

 こうした、低体温症を防ぐために、体に対して「保温と加温」が必要となります。どう効率的に体温を上げればよいのでしょうか。