110番通報する時にスマートフォンで現場の映像を撮影し警察に送るシステムが2023年導入されました。警察の初動捜査はもちろん、災害時にも有効活用できるということです。

110番映像通報システムでは、事件や事故で警察に求められた場合に通報者がスマートフォンで撮影した現場映像を送ることができます。5日、宮城県警本部では、1月10日の「110番の日」を前にデモンストレーションが行われました。

警察官:
「その状況をライブ映像で撮影して警察に送ってくれることは可能でしょうか?警察の活動用にしたいのですが」
通報者:
「大丈夫です」

通報者が撮影に同意すると専用のURLが送られてきて警察の指示で撮影します。

警察官:
「周囲の状況に気を付けながらスマートフォンは横向きで撮影をしてください」
「それではもう少し左の方を撮影してください」


110番映像通報システムは、2023年4月に全国で本格的に導入され、宮城県警では、およそ170件の利用があったということです。

県警通信指令課長 高橋幸浩警視:
「大規模な地震や交通事故があった場合、110番通報だけでは現場状況がよく分からない場合に通報者からのを映像を送っていただくことで迅速的確な初動警察活動を推進することができる」

110番映像通報システムは、GPS機能で通報者の位置情報を確認できるため今回の能登半島地震でも被害現場の状況把握などに活用されているということです。