【第4試合:流経大柏(千葉)× 大阪桐蔭(大阪)】
この一戦も、両チームがそれぞれの強みを発揮した手に汗握る展開になります。試合の主導権を握ったのは大阪桐蔭。強靭なフィジカルをベースに接点での強さを見せて、流経大柏陣内深くまで攻め込みます。開始直後にペナルティゴールで先制を許したものの、14分には流経大柏のゴールラインまで10mからモールを一気に押し込んでHO西野陽選手がトライ。ゴールも決めて7対3と逆転します。その後もFWで圧力をかけて攻め続ける大阪桐蔭。しかし、流経大柏も持ち味の粘り強いディフェンスで対抗し、さらに少ないチャンスを得点に結びつけていきます。22分にペナルティゴールで1点差に迫ると、前半終了間際の30分、攻め続けていた大阪桐蔭のミスをついて逆襲します。自陣10mライン付近でボールを確保した流経大柏のLO阿部虎生選手が素晴らしいランニング。次々とタックルをかわして大阪桐蔭のゴールラインに迫ります。このビッグプレーに周りの選手が反応。大きな展開から最後はFB丸岡大地斗選手がトライ。ゴールも決めて13対7と逆転して前半を終了します。
一方、終始FW戦で優位に立っていた大阪桐蔭は落ち着いていました。後半の開始2分、接点でプレッシャーをかけて流経大柏陣内深くまで攻め込むと、再びラインアウトからのモールを押し込んで西野選手がトライ。13対12となって1点差に迫ると、プレッシャーのかかる難しい角度のキックを上田倭楓選手が決めて13対14と再逆転に成功します。その後もFWで圧力をかけてじわじわと攻め続ける大阪桐蔭。しかし、差はわずかに1点。1つのミスも許されない緊迫した展開が続きます。それでも、後半の29分、再び圧力をかけて、流経大柏の反則からゴール前5m地点でラインアウトのチャンスをつくると、再びモールを押し込んで西野選手がこの日3本目のトライ。6点に差を広げます。それでも1チャンスで逆転があり得る点差。流経大柏も最後のキックオフにかけてボールの確保を狙いますが、惜しくもノックオン。そのまま逃げ切った大阪桐蔭、Bシードからただ1校、大阪代表の底力を見せてベスト4に勝ち残りました。














