元日に能登半島で起きた最大震度7の地震から3日が経ちました。震災を経験した福島県内から、被災地へ支援の動きが広がっています。

最大震度7を観測した能登半島を震源とする地震では、石川県内で81人の死亡が確認されて、いまも被災地では救出活動が続いています。

福島県南相馬市は、被災地からの要請を待たずに危機管理課の職員を派遣しました。そこには「恩返し」の意味が込められていました。

第二陣として七尾市に支援に向かった南相馬市職員 提供・南相馬市

南相馬市危機管理課・中野直良防災係長「震災のときに全国から支援をいただいていましたので」

南相馬市は、能登半島にある七尾市から、震災直後から7年にわたって応援職員の派遣を受けていました。2日、第一陣として職員は支援物資として水やブルーシートを乗せ、七尾市に向かいました。現地では、震災やこれまでの地震の経験から、対応をアドバイスしたということです。また4日から第二陣として職員6人と給水車が七尾市に向かいました。

中野防災係長「今後も引き続き物資や人的支援などもできないかということで、どんどん支援していきたい。恩返しもしていきたい」

また、市役所に募金箱を設けました。

海外出身の女性職員「毎回災害があるときに、南相馬市はいつも早く支援するので感動しますね」
募金をした男性「私もおいが新潟に住んでいるので、それも含めていてもたってもいられなくて」

募金の動きは、郡山市など各地で広がっています。