1日午後4時10分ころに起きた能登半島地震で、新潟県内では、長岡市で最大震度6弱を観測。新潟市の中央区・南区・西区・西蒲区、三条市、柏崎市、見附市、上越市などの広い範囲で震度5強を観測しました。

気象庁は午後4時12分に津波警報を発表。その約23分後の午後4時35分ごろ、上越市の「関川」で、津波が遡上する様子を国交省北陸地方整備局の河川カメラが捉えていました。

河口から約600mの左岸にある直江津水位観測所に設置された保倉川合流点の映像では、画面左側の関川の下流から津波が押し寄せ、対岸に見える保倉川へも遡上している様子がわかります。

そこから約400m下流にある別のカメラは、河口から白波を立てながら津波が遡上する様子を撮影していました。
画面手前側の堤防付近に渦を巻くように水が押し寄せ、堤防を上回る高さにまで水しぶきが上がっていました。

北陸地方整備局によりますと、関川河口付近の右岸で堤防が損傷していたということです。

また、上越市直江津地区を映したBSNの情報カメラでは、同時刻に遡上した津波が橋の上にまで達した様子が映っていました。

新潟地方気象台によりますと、1日の能登半島地震で、新潟県柏崎市鯨波では40cm、佐渡市鷲崎と新潟市中央区で30cmの津波を観測しています。