パイロットは海上保安庁の機体を視認できていなかったか

ホランキャスター:
着陸する瞬間、パイロットは滑走路の状況をどれくらい見ることができるものでしょうか。

小林さん:
夜だと滑走路よりも、滑走路の灯火の方がよく見えています。それから、海上保安庁の飛行機を視認できたかどうかということですが、視認できていたら、当然、危険を感じて着陸をやり直すゴーアラウンドしています。やはりJALのパイロットは海上保安庁の飛行機を視認できていなかった可能性があるかと思います。大きさも違いますし、飛行機が横ではなく中心線に対して正対しているので、ほぼ線のように見えていますから、余計パイロットとしては視認しにくかった可能性はあるかと思います。いずれにしても視認していたら当然ゴーアラウンドにしています。

井上貴博キャスター:
これだけ燃えているのにランディングを保てた、迅速な救出活動、そして半日足らずで空港を使えるように整備した関係者の皆さんのご尽力というのは凄まじいですね。

小林さん:
通常、これだけの事故があると空港はなかなか再開できないんですけど、これは羽田空港当局の非常の尽力があったかと思いますし、また、JAL側の乗員の訓練もや非常に徹底できてたと思いますし、乗客の皆様も非常に落ち着いて乗員の指示に従って脱出できた。非常に特筆すべきケースではないかと思います。