日本国内で「クラッシュ症候群」が広く知られるようになったのは、阪神淡路大震災以降で、阪神淡路大震災では救出後に、適切な治療が受けられず、亡くなったケースも多くあったということです。

鳥取大学医学部附属病院高度救命救急センター 上田敬博 医師
「対処法としては、挟まっているところよりも心臓に近いところを布などで縛ること。そして、救出したらすぐに医療機関に搬送するというのが一番かなと思います。
また、きょうみたいに寒いと、低体温になるので、救出されるまで保温してあげるということも重要だと思います」

そのほか、救出までに、水や経口補水液を摂取することも有効だということです。

ただ、倒壊した建物付近では、さらなる被害が発生する恐れもあるため、身の安全を十分に確保した上での対応が重要です。