中国で1日、愛国主義教育の強化などを盛り込んだ「愛国主義教育法」が施行されました。

1日から新たに施行された中国の愛国主義教育法は「中華民族と偉大な祖国に対する感情を育成し、すべての愛国勢力を強化・団結させる」としており、党の歴史のほか、習近平国家主席の思想、伝統文化、国家の安全などの分野での思想統制や愛国宣伝を強化する方針です。

また、「中国共産党の指導を堅持する」と定め、共産党の一党支配体制を徹底して教育するとしています。

さらに、台湾の統一について「神聖な義務」と位置づけ、▼台湾の人々に対し、統一に向けての宣伝を強化するとともに、▼台湾統一に向けた愛国心を鼓舞することも盛り込まれています。

習近平指導部としては、新たな法律によって共産党の一党支配をさらに強化するとともに、愛国教育を徹底させる狙いがあるものとみられます。